EOS Kiss Digital Nが急にシャッター連射してErr99となる不具合が起こったため修理。
分解したところ、メイン基板のネジ締めが緩かった感があった。またCMOSセンサーのセラミックパッケージに接続されているフレキの1枚に裂けがみられた。以前メイン基板上のヒューズが切れて動作不良となった際の修理で、基板を取り外す際にCFスロットとシールドの距離がギリギリなので取りだしに手間取り、もしかしたら切ってしまったのかもしれない。CMOSセンサーのフレキはメイン基板につながっているが、ノイズ防御のためかシールドで覆われていてシールドもメイン基板にはんだ付けされており、一見フレキが接続されているようには見えない。そのため気づきにくかった可能性がある。
そこにメイン基板のネジ止めも甘かったので断線に至ったのかもしれない。
切れているパターンはGNDらしきベタパターンとその隣の信号線らしき細いパターンの2本。
はんだ付け前に、切れ目が変形しているのでフレキ裏面から補強のための当て紙を両面テープで貼り付けた。
銅線を押しつぶして薄くした銅箔を実体顕微鏡で見ながら貼り付けてはんだ付けした。信号線らしきもののフレキ側の線幅は約0.1mm程度なので、線幅もそれに合わせてカットした。
GNDらしきパターンは銅箔を適当な幅に合わせてカットしはんだ付け。
CMOSセンサーの外観
CMOSセンサーのフレキ断線箇所
はんだ付け後
エポキシ保護した後
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