掲題とは関係ないけど、
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MSXマークの入ってないV9938。アーケードゲーム基板(麻雀系,ニチブツ)でLDなどの画像と合成したりスーパーインポーズ機能が使われていた

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同V9958。日本ビクター(JVC)のビデオタイトラー JX-T800に実装されていたもの

 以前からヤマハのLSIパッケージについては2種類以上あることを確認してはいたが、パッケージが異なる件(23-01-2014, 20:39 時点の書き込み)で、リンク先には日立やシャープに製造委託されたような記述が…本当なんだろうか?

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 さて本題。
 下記リンクによると、最近になってMSX-VIDEO(V9938)のコプロセッサ、V99C37が採用された事例が判明とは…。
 おまけにPanasonic以外のturboRの事例とか。
 というか当時のMSXマガジンとかソフトのことばかりでハードの記事とか少なかったし、節穴だったんじゃないだろうか。


 V99C37は100ピンQFPだったとは…結構大きいな。28ピンSDIPくらいの規模かと思ってた。
 先のサイトではVideo Display Controllerって書いてあるが、おそらくVideo Display Co-Processorのはず。

 26万色中256色表示をサポートとか。VRAMが256KB載ってるようだが128KBはVDP直結として、残りの128KBは外付けパレットに使われるのだろうか…?時分割したら何色表示できるんだろうか?

 V9938テクニカルデータブックには、「カラーバス出力を利用し、外部にカラーパレット増設可」 とある。カラーバスは8ビットで通常はカラーコードを出力しており、VDP直結のデジタイズ時は入力ポートに、マウス(VDP直結バスマウス)使用時は上位4ビットが入力になる。
 カラーバス出力時のカラーコード出力や各ビットの内容は画面モードごとに異なる。
 通常、カラーバス出力時はVDPが外部カラーパレットにカラーコードを出力し、外部カラーパレットがカラーコードを受け取ってそのカラーコードに対応した色を出力…GRAPHIC7モードはカラーパレットを使わないのでそれ以外のモードを使ったときの機能と思われるが、26万色をどう対応させるのか…?
 ということはV99C37からもRGB出力が出るのか?ビデオエンコーダへはVDPが出力するRGB信号かそれともVCPが出力するRGB信号かを切り替えるかまたは合成する機能があるのかも…?

 なかなか興味深い内容。
 写真が少し残念…。

 CPU切替が手動というのはどうなのかと…起動後に切り替えても無効とかなのかな。←起動後のソフトウェアによるCPU切り替え機能も有効とのこと。
 R800モード時にZ80はバスが分離されて割込みや画像、音源制御のサブ処理に回ってくれるとかだったら夢があるが、さすがにそうはなってないだろうな。

 V99x8はCAS0,1,X端子にクロスバスイッチとかバンク切り替えマトリクス付けて、どこかにレジスタ設けて制御してやればVRAM間転送とか面倒なことせずにおもしろいことができそうと思ったり。実際の実現性は調べてないけど。コントロールにはカラーバスを使えればVDP内で完結するから楽なんだけど、カラーバスの出力時はカラーパレットへの出力しかできないから無理そうだ。VDPレジスタアクセスを検出して未使用レジスタ領域に割り当てとか、もしくはZ80のメモリ・I/O空間への割り当てが無難なんかな。

KEYWORD:VDP VCP V99C37 V9938 コプロ